• "おおまわり"第二弾 レポート

  • 2006年8月9日実施

  • 和歌山
    (6:13)
  • 高田
    (8:26)
T

昨年の夏、初挑戦となった大阪近郊大回りの旅は、トラブルによって大回りを途中で中止することになりました。あれから一年の月日が流れた2006年の夏。鈴ちゃん・すじ雲・キノの三人は昨年の失敗を踏まえ、再び大阪近郊大回りの旅にが挑戦しました。

行程は昨年とまったく同じ経路で大回りの旅しようというもの。桜井線・草津線を経由して、琵琶湖を一周することが目的です。また、時間配分などの細かな行程を改めて組みなおしてみましたが、特に前年ともあまり変わっておらず、発車または到着時刻が若干変わっていたほどでした。というわけで、さっそく和歌山駅を出発して和歌山線で高田へと向かいましょう。

今年の大回りでは、和歌山線で117系に乗車しました。大回りの反時計回りでこの車両に乗車するには、大阪市内の始発でも間に合わないため、阪和線の鳳以南から乗車もしくは和歌山で前日からスタンバイする必要があります。117系は転換クロスシート車であるため、長時間乗車との相性は抜群。こうしてしばらく、和歌山線を走っていると次から次へと学生さんたちが乗車してきました。ちょうど夏休み期間中なので、部活動で登校している学生さんたちでしょうね。ほぼ満員状態となった117系は吉野口に到着。吉野口では近鉄吉野線との併走も見られました。

  • 昨年の大回りでお世話になった105系
  • 今回の大回りで数時間お世話になる117系
  • 吉野口では近鉄線とも合流

  • 高田
    (8:51)
  • 奈良
    (9:33)
U

高田に到着。2時間ほどお世話になった117系に別れを告げて、桜井線の電車を待ちます。

待ちに待った桜井線経由の電車は105系。乗車率は座席が埋まるほどでした。いよいよここから、昨年は不達成だった新たなコースへと進出します。

  • 高田駅の列車案内板、桜井線の電車を待つ
  • 高田駅の駅名標
  • ドア付近から桜井駅構内を撮影

  • 奈良
    (9:46)
  • 加茂
    (10:00)
Q

桜井線の終端駅である奈良に到着。現在、高架駅の工事中らしく、改修中のホームは4年前に訪れたときとは見違えるほどとなっていました。

奈良からは221系の区間快速に乗車。105系との乗り心地の違いに感動しながら加茂まで乗車します。

  • 105系と221系の並び(奈良駅)
  • 高架ホーム工事中の奈良駅
  • 高架ホーム工事に伴う奈良駅の仮ホーム

  • 加茂
    (10:10)
  • 柘植
    (11:06)
V

奈良を出た区間快速は木津からは単線区間。複数のトンネルを超えて加茂に到着します。加茂駅に到着した221系は折り返し運転となるとともに、冷房の冷えをよくするために乗客がボタンを押してドアを開閉する半自動ドア扱いとなります。

加茂駅のホームに足を踏み入れると、向かい側の線路にはキハ120が既に待機。区間快速に乗車していた乗客のほとんどがキハ120へと乗り換え、座席が埋まるほどの乗車率となりました。ここからは、非電化区間となり自然豊かな景色が車窓にうつりはじめます。途中にはきれいな川を渡る鉄橋もありました。また、川へ遊びに行くような格好をした人が多く見られました。

  • 加茂駅で待機中のキハ120
  • 亀山方面の列車を示す案内表(加茂駅)
  • 島ヶ原の駅を車窓から眺める

  • 柘植
    (11:27)
  • 草津
    (12:11)
C

柘植に到着した一行は、次に乗車する草津線の113系が既に到着していたので車内で待機。ここで一つ、ビックリするハプニング!草津線の列車が発車するまでに、しばらく時間があったので、柘植の構内や車両を撮影していると、突然ドアのしまる音がしたのです。しかも、ドアの音は次に乗車する113系。慌てて車両に戻ってみると、冷房のためのドアの手動扱いしたのだとか。車内に荷物を置いたままだったキノとともに慌てたほか、車内で待っていたすじ雲もビックリだったとか。

草津線の113系は今回乗車した湘南色タイプとリニューア改造が施されたカフェオレ色タイプがあり、今回は前者の湘南色タイプがやってきました。113系の手動ドアは手でドアを開けるタイプでドアに重みを感じます。 草津線の乗車率は柘植を出たときは空席が目立ちますが、次から次へと乗車してきました。なんといっても、草津線はアップダウンと横揺れのコラボレーション。キノは飲み物も飲んでいられないとポロリ。

  • 草津線の113系湘南色(柘植駅)
  • 113系の手動状態のドア(柘植駅)
  • 113系の車籍番号標

  • 草津
    (12:18)
  • 長浜
    (13:01)
A

草津に到着。ここまで順調に行程を進めた我々は、いよいよ琵琶湖を目指して新快速に乗車します。ここからの車窓は一面の田畑が続く風景へと変わってゆきます。新快速は223系で運用されており、草津線の113系に乗車したあとの乗り心地の良さはまた格別でした。

  • 草津駅ホーム
  • 113系の手動状態のドア(柘植駅)
  • 223系長浜行き新快速(草津駅)
  • 車内から撮影した近江八幡駅の駅名標
  • 近江八幡駅で撮影したメッセージ
  • 車窓から眺める川

  • 長浜
    (13:14)
  • 近江塩津
    (13:38)
A

長浜に到着。ここから琵琶湖をぐるっとまわって行きます。長浜からは419系の普通列車に乗り換えます。車内はもともと寝台車だったこともあって、座席は今日一番ゆったりとした広さが確保されていました。しかし、この419系も2006年秋の敦賀までの直流化により、その座を125系に譲るものと思われます。なお、今回はまだ交直流を含む区間があったため、大回り乗車でセクション区間も体験することができました。そしてそのまま、近江塩津を目指します。

  • 419系の車内、シートピッチはかなり広い
  • 419系の車籍板
  • 419系の先頭、特急としての顔が健在

  • 近江塩津
    (13:44)
  • 近江今津
    (14:02)
B

琵琶湖の最北端は近江塩津に到着。とても長いホームで折り返しの電車を待ちます。ホームには子供連れを含めた結構な数の乗客が電車を待っていました。客層を調べている間に、折り返しの電車が到着。使用車両は475系で、こちらも元々急行仕様であったことから車端にはデッキがついていました。419系と併せて、ゆったりした印象です。車内は近江塩津まで乗車してきた人が乗車していたため、ほぼ満員状態。私たちはロングシート部分に着席しました。湖西線でも北陸本線と同じようにセクション区間を通過します。

  • 近江塩津駅のホーム、後方もかなり続く
  • 近江塩津駅の駅名標
  • 419系を長浜とは反対側から撮影
  • 475系、デッキ付きの2ドア(近江塩津駅)
  • 475系の車籍板
  • 車窓から撮影したマキノ駅の駅名標

  • 近江今津
    (14:10)
  • 大阪
    (15:28)
A B

475系の乗車もあっという間。近江今津に到着すると、ここからは新快速に乗車して一気に大阪を目指します。担当はおなじみの223系。既にホームで待機しており、本日三回目となる半自動ドア扱いとなっていました。ドアが閉まっているにも関わらず、乗客が乗車しているのは半自動ならではの光景です。 湖西線からの車窓は琵琶湖を間近で眺める区間、湖なのに海のような景色が目の前に広がります。

こうして、大成功にて終了した大阪近郊大回りの旅(第二弾)。片道最短切符で12時間に渡る旅をしたわけですが、電車に乗っているだけなのにさすがに疲れました。駅に入ってから12時間が経過したので、降車駅で自動改札を通過できるのか心配になりましたが、無事に回収されました。そういえば、今回は検札が一度もありませんでした。

といったところで、琵琶湖経由の旅は完結です。しかし、今秋の敦賀までの直流化などによる、仕様車両の変更などもあるので、まだまだ未知の旅が続きそうです。

  • 近江今津で待機中の新快速223系
  • 223系の半自動ドアボタン
  • 湖西線から眺める車窓

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